社会人から看護師になったことを後悔…

「看護師になったこと、後悔していませんか?」
はい、正直に言います。私も後悔したことがあります。

看護師1年目は、つらかった。

社会人経験を経て看護師になった私ですが、1年目は本当に毎日辛かったです。

  • 学校で学んだことが現場で通用しない
    学校で学んだことが現場で通用しないことに、看護師1年目の私は何度も壁にぶつかりました。
    座学で勉強した知識が現場ではほとんど役に立たず、「何を勉強してきたの?」と叱られるばかりの日々。それがとても悔しく、そして苦しかったです。

    もちろん、命を預かる責任の重さは理解しています。
    だからこそ、新人であっても甘えは許されない職場であることも分かっています。
    でも、初めて遭遇する症例や、実際の患者さんのケアを目の前にすると、戸惑うのは当然のことだと思うんです。

    先輩方はおそらく、そういう時期を乗り越えて今ではすっかりベテランになっています。
    そのため、きっと新人時代の気持ちを忘れてしまっているのでしょう。
    それでも、あの頃の自分を少しでも思い出して、新人に対して優しい一言や、サポートをしてくれるような環境があったら、もっと成長しやすくなるのではないかと感じました。
  • 看護観の違いに戸惑う
    同じ職場で働いていても、人によってやり方や価値観が異なるという現実に、何度も戸惑いました。
    「学校で習った通りにやっているのに、なぜ怒られるの?」と思うことも多く、理不尽に感じる瞬間もありました。

    確かに、それぞれの先輩や同僚が大切にしている看護観や、長年の経験から生まれた独自のやり方があるのは理解できます。
    でも、それを受け入れるのが「仕事の一部」と割り切るには、当時の私はまだ未熟だったと思います。

    特に辛かったのは、自分なりに一生懸命頑張っているのに、何をしても怒られたり、時には嫌味を言われたりすることでした。
    否定されるたびに自信を失い、「私はどうしたらよかったの?」と、自分の存在価値さえ見失いそうになる日々。

    いくら責任の重い仕事とはいえ、人としての尊厳を守られる環境が必要だと強く感じました。
  • 陰口や人格否定に悩む
    私はこれまでの社会人経験を通して、人間関係の難しさや職場での上下関係の大変さはある程度理解していたつもりでした。
    でも、それでも「人格否定」のように感じる言葉を浴びせられるのは、本当に辛いものでした。

    「看護師に向いていないんじゃないの?」と言われたとき、胸が締め付けられるような思いでした。
    他にも「そんなことしてたら先輩たちに嫌われるよ」と耳打ちされることもあり、職場での立場を常に気にしながら過ごす日々は苦痛でしかありませんでした。

    業務についても、正しいと思ってやったことが「なんでそんなやり方するの?」と否定されたり、細かいミスを大げさに指摘されたり…。
    何度も「私ってそんなにダメなのかな」と思い悩むことがありました。

    誰もが最初は新人であり、失敗から学び成長していくものだと頭では分かっていました。
    でも、人格を否定されるような言葉をかけられると、頑張る気持ちさえ奪われてしまいそうでした。

    今振り返ると、当時の自分に必要だったのは「気にしない力」や「味方になってくれる人」を見つけることだったと思います。
    陰口や批判のすべてが、自分の価値を決めるわけではないと心から伝えたいです。

    もし同じような悩みを抱えている新人の方がいたら、こう伝えたいです。「自分を否定しないで。たった数人の言葉で自分の可能性を閉ざさないでください。」私も乗り越えてきたからこそ、あなたもきっと前に進めるはずです。

2年目を迎えて感じる変化

看護師になって2年が経とうとしています。新人の頃は毎日が必死で、時には涙することもありましたが、今ではあの頃の同期と一緒に「あの時は本当に大変だったよね」と笑い合えるようになりました。

今では、新人看護師の気持ちもよく分かります。
「分かるよ、その気持ち!本当に大変だよね!」と心から思うんです。

厳しかった先輩たちも、少しずつ私を認めてくれるようになり、業務が以前よりスムーズに進むようになりました。
新人の頃は何をしても「まだまだだね」と言われることが多かったですが、今では「頑張っているね」や「頼れるようになった」と声をかけてもらえることが増えました。

振り返ると、あの時の厳しい指導も私が成長するために必要な経験だったのだと思います。
もちろん、すべてが正しい指導だったとは言い切れませんが、その中で自分なりに学び、前に進んできた結果が今の私につながっています。

看護師2年目の今、まだまだ学ぶべきことは多いですが、少しずつ自信を持てるようになりました。「あの頃の私に教えてあげたい」と思えるほど、心も余裕が生まれています。

新人の頃の辛さは、決して無駄ではありませんでした。
そして、今悩んでいる新人の皆さんにも伝えたいです。「その辛さは、未来のあなたを支える糧になるはずです。自分を信じて、乗り越えていきましょう。」

看護師の仕事に慣れるまで

他の仕事でも「慣れるまでに3か月」とよく言いますが、看護師の場合は「1年」。
1年経つと、自分の成長を実感できる瞬間が増えてきます。でもそれまでが長い!

もちろん、辞めたいと思う瞬間もあります。それでも看護師を続けていられる理由は、次第に見えてくる「やりがい」と「感謝の言葉」です。

看護師を目指す人、悩んでいる人へ

社会人から看護師になった道のりは決して楽ではありません。でも、つらい経験を乗り越えた先に、得られるものが必ずあります。

もし今、後悔しているなら、自分を責めすぎず、「今はその時期」と受け入れてみてください。
1年後にはきっと、「あの頃は大変だったね」と笑える日が来ますよ。そして同期はやっぱり大事!どんなことでも話し合える大切な仲間です。

看護師として働くあなたも、目指しているあなたも、これからも一緒に頑張りましょう!

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